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〇〇病なんですが治りますか? その6

2016.02.01

ここまでの話。

 

〇〇病なんですが治りますか? その1

〇〇病なんですが治りますか? その2

〇〇病なんですが治りますか? その3

〇〇病なんですが治りますか? その4

〇〇病なんですが治りますか? その5

 

前回は東洋医学では「八鋼弁証」という方法を使って病を分析し、治療方針を決める!

というお話でした。

では、今回はその8つ網の内容についてです。

 

まずは「表裏」から。

「表裏」というのは、病の位置。

どこにあるのかを知るための網になります。

 

「表」とは身体の表面に病があること。

表面といっても皮膚にあるといった意味ではありません。

東洋医学・鍼灸医学での「表」とは、風邪の初期症状になります。

東洋医学・鍼灸医学が考える風邪の初期症状とは”寒気”レベルを含みます。

なんとなくゾクゾクした。そこから、風邪の初期症状と捉えます。

 

「裏」とは身体の裏に病があること。

「表」以外を「裏」と考えています。

もう少しわかりやすく言うと、内臓や骨や筋の病、皮膚疾患もこの「裏」に当てはまります。

ですから、多くは「裏」の位置にあるといえます。

 

病の位置を考える時に、

「表」にあるのか、「裏」にあるのか。

または「表」と「裏」にあるのか。

「表」と「裏」にあるならどちらのウエイトが大きいのか。

そんなことを考えるわけです。

 

1度は経験したことがあると思う”寝違え”

普段から肩こり・首こりがあって、寝ている時に痛めた。

これは筋肉が痛いのだから、「裏」の位置だ!と考えがちです。

 

ですが、問診をしていくと

「起床時に寒い感じがして、だんだん首が強張ってきた」

といった情報があったりします。

そーなると「表」の位置に病がある可能性がある!

っとなるわけです。

 

慢性的な肩こり・首こり(裏)に病があった所に、寝違えのきっかけとして起床時の冷え(表)が関係している。

「表」と「裏」に病がある可能性が高い!

っといった感じで治療の方法を考えていきます。

 

これが東洋医学・鍼灸医学が考える病分析の「表裏」になります。

 

次は寒熱についてです。