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サリドマイド事件

2015.08.05

”サリドマイド事件”

これは約50年前に起きた薬害事件です。

 

ヨーロッパで1957年に睡眠薬として発売されたサリドマイド剤。

この薬は依存性の低い睡眠薬として脚光をあびていました。

その後、服用した妊婦に重度の四肢欠損のある奇形児が産れ調査。

4年後の1961年11月に発売が中止されました。

 

日本では、1958年に睡眠薬と神経性胃炎の薬として発売。

当初、妊婦にも安全とされていて悪阻(つわり)の治療薬として用いられていました。

日本での発売中止は1962年9月に発売中止。

10ヶ月遅れた理由は、国と製薬会社が因果関係を認めなかったからでした。

 

この薬の影響で奇形児として産れた新生児は約300人とされています。

 

現在、日本では認可されていませんが、

サリドマイドはハンセン病やベーチェット病に対して有効とされています。

 

薬は正しく使えば、いい物。

が、誤った使い方をすれば恐ろしい結果があるかもしれません。

その”正しい・誤り”を決めている国や製薬会社が間違えることもある。

 

それを踏まえてどのように生活するのか。

病気・症状とどう向き合うのか。

よく考える必要がある…と私は思います。