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三清浄(さんのすまし) その3

2016.08.25

前回の話。

三清浄(さんのすまし)

三清浄(さんのすまし) その2

 

今回は月を隠す雲(三毒)についてです。

『心』にある、三毒は”貪・瞋・痴(とん・じん・ち)”の3つ。

この3つは仏教において克服するべき最も根本的な煩悩とされています。

 (詳しくはこちら)

 

必要以上に求める心、怒り・恨み、心理に対する無知の心。

この3つを三毒とし、月を曇らすものとしています。

ですが、『心』から雲を消すことはできない。

これらは誰しも持ち合わせている煩悩なんです。

逃げることは出来ないんです。

だから、それを向き合うことが大切。

三毒に囚われることなく、自分のすべき事に打ち込み”本来的自我”(本来持っている月の輝き)を発揮する。

 

そんな話を『鍼道秘訣集』の中では多くのページを割いています。

鍼を持つ者として、それだけ大切な事ってことです。

ですが、鍼だけではなく、賢く生きる為にも大切なことだと思います。

 

自分が決めたこと、すべき事に打ち込む。

三毒を持ちながらも、それに囚われない。

オリンピック選手たちもきっとそうだったと思います。

ってなわけで、三清浄おわり。