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痛みは身体からのメッセージ

2016.10.07

「痛い!痒い‼」

鍼灸院を訪ねてくる方の多くはどちらかの悩みを抱えています。

それが、メインの症状ではなくても1つはあるものです。

 

患者さんの多くは、

「痛い、痒い」=悪いこと。

「痛くない、痒くない」=良いこと。

この2つの感覚です。

 

ですが鍼灸治療をしていく中で、痛みが出てきたり、痒みが出てくることもあります。

可能性は2つ。

治療が失敗しているか、治療が上手くいっているか。

この判断は身体を総合判断して、他の所見が好転している場合は、治療が上手くいっている。

このように判断をしていきます。

 

といっても、患者さんは不安な気持ちになります。

今まで感じたことがなかった痛みや、症状がぶり返すような感覚になり不安になる。

 

ですが、よく考えてみて下さい。

なぜ痛いのか。なぜ痒いのか。

当院のホームページでも使っている言葉ですが、

「身体からの訴え、メッセージです」

「身体がキツいと言っているんです」

これ、少し怪しい感じしますか?(笑)

痛みが出たときに、これをいうと”言い訳をしている”ような妙な雰囲気になることもあります。

 

世の中には”無痛症”という病気があります。

生まれつき痛みを感じない病気です。

この病気の方々は痛みを感じないから、常にケガをしているそうです。

寝ている時にマウスピースをしていないと、朝口が血だらけになることもあるそうです。

熱いものを触り大やけどをしても気が付かない。

 

「痛い・痒い」は悪い情報だけではない。

それがあるから、注意をしたり、無理をしない。

そんな側面もあるのです。