前回のお話。
今回は水が身体の中をどう流れるか。
食べた飲食物は胃に入り消化・吸収をして小腸に送り、大腸・膀胱に行って排出される。
これが一般的な飲食物の消化の流れです。
東洋医学の考えも大きな流れは変わりません。
ですが、消化と吸収の所で”脾(ひ)”という内臓が関わると考えています。
胃に入った物を消化・吸収し綺麗な水分を”肺”に送り、濁った水分を”小腸”に送ります。
その濁った水分をまた綺麗な水分と濁った水分に分け、綺麗な水分は”脾”へ。濁った水分を大腸や膀胱に送ります。
これが東洋医学が考える”水の流れ”の一部です。
この中の消化・吸収・肺に送るといったところに”脾”は大きく関与しています。
(肺に送るの部分は次回説明します)
この水分の吸収を支えているのは”脾”という臓の働きで、この能力が低下すると…
・余分な水が溜まる(浮腫む)
・下痢や便秘がおこる
・体を重く感じる、ダルい
・クヨクヨ思い悩む…etc
などの症状がでて、余分な物が溜まりやすい身体になっていきます。
4番目はわかりにくいですが、内臓の異常と精神状態を結びつけるのは東洋医学の特徴の1つ。
クヨクヨ思い悩むと”脾”を傷めるし、”脾”が傷むとクヨクヨしやすいと考えています。
ざっくり言うと、この考え方から”心と身体を繋がってる”としているわけです。
”脾”の異常を知るのは食欲の有無や二便の状態を聞くことによってわかってきます。
他にもまだまだ水に関わる臓腑があります。
水だから消化に関わるだけ…とはなりません!
続きは次回。