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湿気と身体の不調 その3

2016.06.09

鍼灸治療で湿気を追い出す!


 


自然界の湿気が増える梅雨に、身体に余分な水・湿気があると症状がでてしまう。


ですから、身体には余分な 水・湿気を溜めないことが重要。


東洋医学でいう「水になるもの」は口にする飲食物すべてで、特に水分・脂っこいもの、甘いものに注意が必要。


摂取に気を付けることはもちろんですが、


鍼灸治療をするにあたってのポイントは「胃腸の調子・排泄機構の整備・余分な熱」になります。


 


1)胃腸の調子を整える


その1でお話ししましたが、胃腸は”土”の特性があります。


胃腸の機能低下は、例えるなら土の量が少ない状態。


土の量が少なければ、少しの水で水浸しになってしまいます。


胃腸も同じ。


機能が低下していると、水をさばききれず更に胃腸の機能を低下させる。


そうなると悪循環で、余分な水や湿気がどんどん溜まっていきます。


 


胃腸を整える経穴(ツボ)として…


足三里・陰陵泉・豊隆・公孫などが考えられます。


 


2)排泄機構の整備


身体から余分なものを出すには、発汗・排便・排尿の3つ。


このうちどこかの機構が破たんしていると、身体に余分な水や湿気が溜まっていきます。


排出が出来ていても、残便感や残尿感が伴うようではいけません。


これらの機構は非常に複雑な関係の下成り立っています。


ですので、治療効果が期待できる経穴(ツボ)を上げることは控えます。


 


3)余分な熱をとる。


余分な水・湿気が生まれる背景に、余分な熱の存在がある場合があります。


例えるなら火事現場。


火事があると消防車がきて消火活動のために水を撒く。


余分な熱があると、それを消すために水が必要になる。


過剰に水分を欲しがったり、過剰に食べたりしてしまうのです。


ですから、一見関係ないようですが余分な熱を排出するのも必要です。


 


熱を清す経穴として…


後渓・行間、内庭・神道などが考えられます。


 


1)2)3)は個人1人に重複的に存在し、余分な水・湿気を形成すること多いです。


ですから、簡単に改善するものではありません。


また、どのパターンに当てはまるかは専門家による問診や体表観察が必須。


お困りの方は専門家に相談してください。


当院への問い合わせもお気軽にどうぞ。