
前回の話。
前回は図が出たところで終わりました。
この図は『心』を意味している。
そして、真ん中にあるのが三日月。
黒い点が雲を意味するそうです。
(雲のことを”三毒”といい、悪いものとしています)
月が雲に覆われる。
そうすると月本来の輝きが発揮されません。
そんな状態だといい鍼、いい治療ができないと『鍼道秘訣集』は教えてくれています。
北辰会代表の藤本蓮風代表は、”本来的自我”が発揮できないと解説しています。
”本来的自我”って何?ってなりますが、簡単に説明すると、「産まれ持った感覚」と言えます。
”盗人が井戸に落ちかけた子供を見て、我を忘れて助ける。
なんとか楽になってほしいという一念で我を忘れて治療する”
そのような人に教えられたわけでもないのに備わっている感覚。
それを”本来的自我”といい。それを月としています。
では、月が輝くために雲(三毒)がなければいいのか?
というと……それは違います。
雲がないと『心』にならないからです。
『心』は美しい月とそれを見えにくくする雲とで出来ている。
切っても切れない関係。
なくすことは出来ないってことです。
では、”三毒”って何?ってなります。
これを知り、理解出来たら少しはコントロールできる(ハズ)。
続きはまた次回。