
昨日は診療をお休みして千葉大学付属病院 和漢診療科の見学に行ってきました!
千葉大学には以前から「和漢診療科」という診療科があり、ここで医師と鍼灸師が協調しながら、患者さんの治療に当たっております。
以前から、見学に行った先生に薦められていたので、見学研修させていただきました!
朝の8時から30分勉強会。
大塚敬節先生がまとめられた『金匱要略講和』という著書を参加者で輪読していき、それをドクターが解説していきます。
ドクターと鍼灸師、薬剤師が一緒になってこういうことをやっているというのは、非常に良いことだと思いました。
10時からは診療開始。
ドクターの診療と、鍼灸師の先生の診療の両方を見学させていただきました。
印象的だったのは、両方とも、実によく患者さんの話を聞いているということ。
それと電子カルテのオペレーションが非常に整っていました。
患者さんが何時に受付したのか、何分待っているのか、それもわかります。
普段より待たせてしまった時に、医師の「お待たせしてすいませんね」の一言で患者さんの表情が緩むのを感じました。
昼食後、14時から教授の先生の回診とカンファレンスに参加。
まず、電子カルテでの情報共有と、レントゲン画像や血液検査の結果で現状の確認。
それと今処方している漢方薬について話し合いをして、その後回診。
教授の先生が患者さんの脈、舌、腹部を診て診察。
問診も行いその情報を持ち帰って、今後の方針を再びみんなで話し合って言いました。
会議室の壁をスクリーン代わりにして、プロジェクターで映写しながら、全員でそれを見ながら意見交換ができる。
非常にいい環境だと思いました。
帰り際に、鍼灸担当の先生とお話をしていると、
「入院患者さんは余計な因子が関与しにくいから非常に効果が得やすい。」
とおっしゃっていました。
日本の鍼灸が普通に病院で受けられ、鍼灸を受けるために入院をする。
そんな未来がいつか来てほしいと強く感じました。
大変刺激的な一日。勉強になりました。