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更年期障害、東洋医学でどのように考えて治療するの?

2015.03.31

更年期障害、東洋医学でどのように考えて治療するの?


東洋医学では更年期障害という言葉はありませんが、加齢による変化に注目。


女性は”7の倍数” 男性は”8の倍数”で身体の変化が起こると考えています。


年齢による身体の変化への認識は2000年前にもあり、それに対して鍼灸・漢方による治療を行っていました。


 


東洋医学が考える原因


東洋医学では病は”身体のアンバランス”と考えます。


更年期に起こるさまざまな症状をどのように考えるか。


それは身体の下半身の弱りがきっかけになって起きる、上下のアンバランスと考えます。


そして、最も重要なのが”どの様な身体の状態”で更年期を迎えたか。


 


加齢+元々の身体の状態(体質)=更年期にでる症状


 


加齢は万人平等に起こる変化。


病の本質は、元々の身体の状態と考えています。


 


鍼灸による治療


病の本質である”体質”を知るために、細やかな問診と体表の観察が重要になります。


それを基に下半身の弱りを立て直す経穴(ツボ)に鍼灸をするか。


相対的に強くなってしまっている上半身の熱症状(のぼせや多汗など)にアプローチするか。


どちらがより安全で早く症状がよくなるかを考えて治療を行います。


あくまで”体質”によって治療方針が異なります.


 


症例


50代女性 (のぼせ、めまい、イライラ、多汗、肩こり、不安感)


経過


1診目:身体の弱りが強いと考え、足の経穴(ツボ)に施術。


    症状の変化あまりないが、ぐっすり眠れるようになった。


2診目;1診目と同じ施術。


    イライラ感が少し良くなる。寝ている時、夜目が覚めなくなる。


3診目:身体の弱りがよくなったので、手の経穴に施術。


    症状ほぼ半分になる。


4診目:3診目と同じ施術。


    更に半分になる。    現在治療継続中。


考察


初診時身体の弱りを示す情報が多く、弱りを補う治療を選択。


症状の変化はあまり期待できませんでしたが、安全に治療を進めることを優先しました。


弱りがなくなった時点で攻めの治療に変更し、上半身の熱を冷ます事にアプローチ。


現在経過は順調ですが、これからの変化に慎重に対応が必要と考えています。


 


まとめ


4回にわたり更年期障害について西洋医学・東洋医学の両面からお話ししました。


どちらも有効な治療法があります。


症状に悩み治療しているが、なかなか改善しない。


そのような時は、試していない治療を試してみる価値があると思います。


特に東洋医学・鍼灸医学に抵抗があるかた。


異なる身体のミカタ(見方)を試してみては如何でしょうか。