
自然界の湿気が増える梅雨に、身体に余分な水・湿気があると症状がでてしまう。
ですから、身体には余分な 水・湿気を溜めないことが重要。
東洋医学でいう「水になるもの」は口にする飲食物すべてで、特に水分・脂っこいもの、甘いものに注意が必要。
摂取に気を付けることはもちろんですが、
鍼灸治療をするにあたってのポイントは「胃腸の調子・排泄機構の整備・余分な熱」になります。
1)胃腸の調子を整える
その1でお話ししましたが、胃腸は”土”の特性があります。
胃腸の機能低下は、例えるなら土の量が少ない状態。
土の量が少なければ、少しの水で水浸しになってしまいます。
胃腸も同じ。
機能が低下していると、水をさばききれず更に胃腸の機能を低下させる。
そうなると悪循環で、余分な水や湿気がどんどん溜まっていきます。
胃腸を整える経穴(ツボ)として…
足三里・陰陵泉・豊隆・公孫などが考えられます。
2)排泄機構の整備
身体から余分なものを出すには、発汗・排便・排尿の3つ。
このうちどこかの機構が破たんしていると、身体に余分な水や湿気が溜まっていきます。
排出が出来ていても、残便感や残尿感が伴うようではいけません。
これらの機構は非常に複雑な関係の下成り立っています。
ですので、治療効果が期待できる経穴(ツボ)を上げることは控えます。
3)余分な熱をとる。
余分な水・湿気が生まれる背景に、余分な熱の存在がある場合があります。
例えるなら火事現場。
火事があると消防車がきて消火活動のために水を撒く。
余分な熱があると、それを消すために水が必要になる。
過剰に水分を欲しがったり、過剰に食べたりしてしまうのです。
ですから、一見関係ないようですが余分な熱を排出するのも必要です。
熱を清す経穴として…
後渓・行間、内庭・神道などが考えられます。
1)2)3)は個人1人に重複的に存在し、余分な水・湿気を形成すること多いです。
ですから、簡単に改善するものではありません。
また、どのパターンに当てはまるかは専門家による問診や体表観察が必須。
お困りの方は専門家に相談してください。
当院への問い合わせもお気軽にどうぞ。