先日患者さんに相談されたこと。
「テレビで小豆がいいって言ってて、小豆を煮た汁を飲んだらいいらしいんです。
飲んだらむくみが少しいい気がするんですけど効いてるんですか?」
これ、同業者でのあるある話。
友人や親せきによく聞かれる、痩せるツボ、頭がよくなるツボに続き…
『〇〇を食べたら効くんですか?』
正直な答えは
『人(体質)によりますね。』
ですが、これだと物足りない顔をされることが多いので今回は全力で答えます!
まず、西洋医学の立場で。
小豆にはビタミンB1、カリウム、食物繊維が多く含まれています。
ビタミンB1は肝臓のアルコール分解を助け、カリウムは水分代謝を助け、食物繊維は排便を促進させます。
健康にスペシャルに効きそうな食べ物ですね♪
では、次は東洋医学の立場で。
小豆の特徴は甘・酸・微寒。
効能には利水消腫、清熱利水、解毒排膿です。
ちょっと難しいので解説しますと…
利水消腫は、水の通りを良く(利)して、腫れを消す。
清熱利水は、水の通りを良くして、熱を清す(さます)。
解毒排膿は、膿(うみ)を排出し、解毒する。
膿を排便や排尿にて排出すると言えます。
ですから、まとめると。
『排便や排尿で身体に余分な物(熱や水や膿)を出す』
といった感じになります。
健康にスペシャルな食べ物のような感じですが、東洋医学ではこんな注意もされています。
『陽虚の人は取りすぎに注意』
この”陽虚”とは”陽気の不足”のことをいい、『身体を温める機能の低下』を意味します。
陽気が不足すると、寒がる、元気がでない、下痢、むくみやすい…etc
と、様々な症状がでます。
寒い時期に排尿をすると少し寒く感じますよね?
このように排尿や排便の時に”陽気を一緒に排出する”と東洋医学では考えます。
ですから、体質として”陽虚”の人が排便や排尿を促したり、”清熱”するあずきの取りすぎは危険…となるのです。
自分が”陽虚”なのかの判断は専門的な知識がある人に診てもらわないとわかりません。
また、緻密な”問診”や”体表観察”をしないとわからないのが実際です。
っとかなり長くなりましたね(苦笑)
こんな感じになってしまうので、『〇〇を食べたら効くんですか?』の答えは…
『人(体質)によりますね。』
といった感じになります。
適当に答えることはできますが、私は無責任な答えはしたくないのでこうなってしまうのです。
ご了承ください。<(_ _)>
ちなみに当院の患者さんには体質を考えた上でアドバイスします。
ご気軽にご相談ください♪