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いも・くり・かぼちゃ・なし ― 秋の甘さに潜む落とし穴を東洋医学で読み解く

2025.09.17

秋の甘さにひそむ落とし穴


― 東洋医学から見る“いも・くり・かぼちゃ・なし” ―


はじめに


秋といえば「いも・くり・かぼちゃ」。そして果物ならジューシーなナシ。
どれも秋を代表する味覚で、「自然の甘さだから安心」と思ってついつい食べすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。


でも、ここに一つ落とし穴があります。
現代のサツマイモやカボチャ、クリ、ナシは、実は昔に比べてかなり甘みが強くなるよう品種改良されてきた食材。
つまり「自然の恵み」とは言いつつも、ある意味で“人工的な甘さ”が加わっているんです。


東洋医学的な視点で見ると、この「強すぎる甘さ」は体のバランスを崩す要因にもなり得ます。


秋の代表食材と東洋医学的な効能


サツマイモ(甘味・平性)


サツマイモは脾胃を補い、気を養って元気をつける作用があります。便通にもよい食材。
ただし、現代の“ねっとり系”や“焼き芋専用”といった糖度の高い品種は、食べすぎると「湿」をためてしまい、逆にお腹の張りやだるさを招きやすいのです。


カボチャ(甘味・温性)


カボチャは気を補って体を温め、胃腸虚弱の人にぴったりの養生食。
でも、栗カボチャのように甘さが強い品種は「湿熱」に傾きやすく、食べすぎると胃もたれや吹き出物の原因になります。


クリ(甘味・温性)


クリは腎を補い、腰や膝を強め、滋養強壮に働く優秀な食材。
ただし大粒で甘みの濃いクリは消化に重く、脾胃の弱い人には下痢や消化不良を起こしやすい一面もあります。


ナシ(甘味・寒性)


ナシは体を潤し、熱を冷まし、咳やのどの渇きを和らげる働きがあります。
けれど、現代のナシは水分と糖分が多すぎるため、食べすぎると「脾陽虚」になり下痢を招いたり、体を冷やしすぎたりすることも。


なぜ「甘さの強調」が問題になるのか


東洋医学では「甘味」は基本的に体を補い、緩め、安心させる味とされています。
でも、度を越した甘味は「湿邪」を生み、巡りを悪くし、重だるさや疲労感の原因に。


つまり、サツマイモやカボチャ、クリ、ナシといった秋の味覚は本来“薬膳”としての効能を持っているのに、改良によって甘さが強くなりすぎた結果、その良さを発揮しにくくなるケースがあるのです。


言い換えれば、「自然の甘さだから大丈夫」という思い込みが、体にとっては落とし穴になることもある、ということですね。


まとめ


秋の味覚「いも・くり・かぼちゃ・なし」は、昔から養生食として親しまれてきました。
でも現代のそれは、品種改良によって“甘さが強化された食材”でもあります。


東洋医学的に見れば、甘さはほどほどなら体を補いますが、強すぎれば湿邪や消化不良につながります。


つまり大事なのは「量」と「自分の体質に合うかどうか」。
自然の恵みをありがたくいただきつつ、食べ方のバランスを整えることが、秋の養生のコツなんです。