鍼灸治療は皆さんが思っているより、理論的な治療です。
そして、難しい病ほど複雑な病理で治し方が難しかったりします。
私が少数鍼で劇的な効果をあげたのは、母親への治療でした。
静脈瘤の手術をした後の内出血が2週間たっても取れません。
しかも、左足だけ。
母親が不安がっていたので、見せてもらい鍼をしました。
知識も経験もなく、でもその時わかる最大限の力で。
……というとカッコいいですが、内出血が取れそうな経穴(ツボ)は2つしか頭にありませんでした。(笑)
左右2か所の経穴。4つの中で一番痛みが強い場所に鍼を10分。
次の朝、内出血は完全になくなっていました。
これ、ビギナーズラックですよね。(笑)
その時はそう思っていました。
ですが、今思い返すととても”シンプル”な配穴ともいえます。
ビギナーズラックは偶然じゃなく、必然。
そこには”シンプル”といったキーワードが隠れている…。
そう感じた今日この頃です。
もちろん、様々な要素を踏まえ、考えて、最後の結論を出すときによりシンプルに考える。
そういう意味での”シンプル”です。
ってなわけで、少数鍼という”シンプル”で治すのが最強ってことですね!