
去年鍼灸漫画に当院が紹介された中でリウマチで悩むおかゆさん。
※関節リウマチ:おかゆさん コチラ
漫画の中で取り上げましたが、リウマチに似た病気として東洋医学の古典には『痹証』(ひしょう)というのあります。
痹証が起きる要因として「寒邪」という冷えと、「湿邪」という湿気が関わることがあります。
おかゆさんの場合には、痹証の発症には精神的ストレスと冷えが関わったと書いてありますが、経過の中で雨の日に症状が悪化するなど湿邪の関与もあった状態でした。
なので、症状をコントロールするためにストレスの発散と冷えないように生活すること、また食べ過ぎ、飲みすぎに気をつけるようにしてもらいました。
そんな中、今回の来院となります。
ここ数ヶ月いらしていませんでしたが、少し体調が悪くなっても手足の関節に痛みがでるが、数日でいつのまにか症状がなくなっていたそうです。
が、今回は中指の関節が継続的に痛み、腫れてきて2カ月は症状に変化がないので来院されました。
おかゆさんは年始から生活の環境が大きくかわりましたが、それに関してはストレスを感じてないとおっしゃっていました。
また、1日2食にし飮食は乱れておらず、冷えにも気をつけて生活していたそうです。
なんで悪化したかがわからず、原因がわからないまま悪化していくのかもしれないと若干不安そうな表情でした。
身体を見させたもらったところ、胃腸に負担がかかっている反応が多数あったため追加して問診をします。
佐藤(以下:サ)「食べ過ぎ、飲みすぎしてません……よね?」
おかゆ(以下:お)「はい。1日2食なので食べすぎはないと思います。」
サ「ところで、体重の増減はありますか?」
お「それが、体重2キロ太ったんです!ワッハッハー。」
サ「うん?食べ過ぎてないけど太った?(笑)」
お「あれ???」
サ「お酒は?今まで週末にたまーにでしたよね??」
お「それがほぼ毎晩ちょこっと飲んでます…。あれ???(笑)」
ということで、詳しく聞くと夕食の時間も以前より遅くなり食べるものも以前より重いものが増えたそうです。
今回は胃腸に負担がかかったと考えて処置をし、2日後に確認すると関節の腫れは半分まで減ったそうです。
(この日約束した「休肝日」作れたか今度聞いてみます!)
今回のように、本人が気をつけていても意外と抜けていることがあったりします。
嘘をついているのではなく、思い込みや抜けてしまうことってあるんですよね。
改めて、問診や体表観察の大切さを実感できました!