
前回まで…
今回は過緊張状態が続くことで、身体の中でどのような変化が起きていくかです。
”春の身体”をコントロールしきれず、過緊張が続く中で過緊張を継続するためにエネルギーはどんどん消耗していきます。
草花の成長に必要なのが、”土”や”水”であるように、身体の中の”土”と”水”のエネルギーが過剰に使われ疲弊していきます。
(これも天人合一ですね!!)
東洋医学でいう”土”は脾胃を意味し、”水”は腎です。
脾胃と腎がどのような働きをしているかザックリまとめると、
・脾胃は身体の中央に位置し、食べたものを消化し、栄養を全身に分配をし、排せつ物の生成に関わります。
・腎は身体の下半身に影響を与え、先天の力があるところで、全身の水のコントロールに関わります。
過緊張状態が続くことで普段より脾胃と腎に負担がかかり、様々な症状がでてきてしまいます。
胃腸のエネルギーを吸われ弱くなり、飲食物を処理しきることができず湿邪になったり、腹痛や下痢、食欲低下、倦怠感、落ち込みやすくなるなどの症状ができてます。
腎が弱っていくと、体の中の”水”や先天的なエネルギーを消耗していくことになります。
体の中の水が減っていくと、身体の熱をコントロールできなくなります。
そうなると少しのストレスで睡眠障害やイライラ、不安感や疲労感などの症状がでるようになってしまいます。
また、ひどく腎を傷めると腰痛や夜間尿などの症状まで出るようになってしまいます。
このように『五月病』になると精神的な症状だけでなく、胃腸症状や夜間尿など内臓の症状もでてしまうようになります。
東洋医学の立場で『五月病』になりやすい人や悪化しやすい人に、”春の身体”への衣替えが苦手な人や過剰に緊張が強くなってしまう人もですが、それ以外の内臓である脾胃や腎などに体質として異常がある考えるわけです。
このような見方が一般的な方法で良くならない人に非常に有効なことがあります。
ストレス発散という方法だけでなく、脾胃や腎を調整することで改善して方も多くいらっしゃいます。
というわけで、簡単ですが『五月病』についてまとめてみました!
参考になったら幸いです<(_ _)>