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唐辛子の東洋医学的な特性

2022.01.14

機能性ディスペプシア(以下FD)の診療ガイドライン2021【改訂第2版】にある…

 

”唐辛子成分でもある、カプサイシンやspicy food(香辛料)の摂取によりFD患者では、FD症状が増悪するとの報告がある”

”慢性的にカプサイシンを含有した食事を摂ることで、FD症状が軽減されるとの報告がある”

という真逆の報告について、東洋医学的に考えてみたいと思います!

※西洋医学的なカプサイシンの作用については農林水産省の『カプサイシンに関する情報』を参考にしてください。

 

まずは唐辛子には…

 

温中散寒:胃腸を温め、冷えを取り除く。

開胃消食:食欲を促進し、消化を助ける。  ※東方栄養新書参照

 

この2つの作用があります。

 

なので、唐辛子を食べて症状がよくなる人は、胃腸が冷えて食欲が低下したり、消化できない人となります。

逆に唐辛子を食べて症状が悪化する人は、胃腸に熱があり、またその熱によって胃腸が乾燥し潤いが乏しくなっている人。

 

となります。

 

ですが、この唐辛子を食べて悪化・緩解するっといった情報だけでその人のFDの特徴が完璧にわかるわけではありません!

というか、FDはそんなに単純な病気ではないのであくまで症状を理解するための1つとしていただけたら幸いです♪