
11日は(一社)北辰会関西部会の定例会に行き、翌12日は北辰会代表の治療院である『藤本玄珠堂』の見学に行ってきました。
今回は初診の患者さんの問診を担当をすることになっていました。
練習で自分が施術しない患者役の人に問診をする経験はありますが、今回のように臨床の場では、はじめての経験。
色々な気づきがあったのでまとめておきたいと思います。
いつもは自分で問診をし、自分で体表観察して施術をしています。
なので、自分の中で可能性が高い原因について重点的に聞き、その情報が取れたら他の可能性が少ないことを確認しています。
「一定量の情報があったらあとは体表観察をして、どの程度の問題なのかを確認したらいい。」
「ツボを診て、その場で追加問診をしたらいい」
そんな風に思っていましたが、今回は問診のみでより完璧な情報を集めないといけません。((+_+))
問診の引き出しはもちろんですが、聞きたい情報を問うための基礎の理解度が浅い部分があると実感しました。
(なんだかんだやっぱり基礎が大事ってことですね~)
限られた時間の中で、どの部分に注目をするのか。
体の弱りを示す情報を深堀するべきなのか。
一見、主訴と関係がなさそうな瘀血について深掘りするのがいいのか。
その人の性格傾向がわかるような情報があったほうがいいのか。
などなど....( ゚Д゚)
ここは経験やセンスによって差がでると思いますが、”病をどの範囲で理解するのか”によって話が変わってくると感じました。
わかりやすい話ですと...
・肩こりで困っている人に排便の状況を聞いたり。
・生理痛で悩んでいる人に高校時代にしていたバスケ部で捻挫をしたか聞いたり。
東洋医学の立場で症状を理解しようとした場合、『どんな体の人に〇〇の症状がでているのか』が重要になります。
さらに今回はこの人の瘀血はどんな風に形成されたのか。それに伴う血の不足はどの程度あったのか。
この辺の意識が足りなかったですね(‘ω’)
自分の視点のみでなく、代表が診断するにあたってどんな情報がほしいのか。
改めて考えることで、いつもの思考習慣から抜けることができました。
代表の施術が終わったあとは、問診情報をすべてまとめ、代表と情報の共有をします。
普段は、重要な情報をまとめていますが、今回は全ての情報をまとめる作業です。
これをすることで”集めている情報に薄い部分がある”という発見がありました。
関係が低いと思っているから薄いのですが、自分が思っていたより薄く、もう少し集める必要があると感じました。
また、今回は代表と情報を共有するためにまとめていますが、一定以上の時間がたって改めて情報を見返すときは、問診をとったばかりの私ではなく、ある意味はじめて情報に触れる私になっています。
その私のために今回レベルの情報を残しておくことの重要性を感じました。
情報を読み返す必要があるときは、現状に困っている時が多いのでより客観的な情報を丁寧に残していくこと非常に大切ですね!
今回の経験で精緻に問診をし、より基礎的な部分の理解を深める必要があると思いました。
ということで、これからも精進してまいります!!(*’▽’)