
当院の初診の問診は短くて一時間半、普通の長さで2時間にわたります。
過去一番長い人は、3時間問診をして、施術はまた次回ということが一度ありました。(‘ω’)
症状のことを聞いたり、当時の状況や過去に同じような状況はなかったのか…
など、色々とお話を聞かせてもらいますがその中に1つに受けいた治療についても必ず聞きます。
そこでは、以前は効果を感じたもの、一時的に効果を感じたもの、まったく効果を感じなかったものなどがあり、それを伺うことで症状の病理(メカニズム)を推測することができるからです。
ここで私がが心がけていることですが、患者さんが受けた医療・薬・施術を否定しないことです。
当たり前の話ですが、今まで受けた治療に効果を感じなかったから当院に来ているわけで、私が得る情報では…
「〇〇薬は効かない!」
「〇〇の手術は悪化する!!」
「〇〇療法はぜんぜんダメだ!!!」
そんな情報ばっかり集まってしまいます。
恥ずかしい話、私が整骨院に勤めていた20代前半のころはこのことにまったく気が付かずにいました。
変形性膝関節症の手術をした人で、その後痛みがなく健康に過ごしている人は整骨院には来ない!
そんな当たり前のことに気が付かず、手術をしても痛みがあり整骨院にくる患者さんをみて、
「変形性膝関節症で手術をしても良くならない!予後がよくないから患者さんにすすめられない!」
そんな風に考えていたのです。
あくまで、
「その人にとって〇〇は効果がなかった」
それだけなのに。
今思えば当時は「その人」を知ること、考えるすべがなかったんだと思います。
今は、初診できっちり問診をし、体の状態を診るのである程度は「その人」を知ったうえで、
「(その人には)〇〇は効果なかった」
と考え、そこからどういったアプローチがより有効かを検討しています。
その人を知ってから施術をすることが重要かが少しでも伝わると幸いです。