
先週の24日(土)・25日(日)は大阪・茨木で行われました、日本伝統鍼灸学会に行ってきました!
立命館大学のキャンパスで行われ、同時に様々なプログラムを行っています。
グランドホール、キャンパス、イベントホールの3か所の一番見たいプログラムを選ぶわけですがどれを選ぶかは苦渋の選択。
1日目の午前中は「シンポジウム・気口九道脈診を語る」というプログラムを聴講してきました。
シンポジストは、鹿島洋志先生、足立繁久先生、上北昌明先生でした。
気口九道脈診は特殊な脈診法で、脈を上から診るだけではなく、内側と外側からも診る脈診法。
脈を上から診る脈診では判断がつかない、どの経絡が病んでいるかを知ることができる脈診法です。
とても便利な脈診法ですが、技術的な問題から習得が難しいとされている脈診法です。
この脈診法は、当会の代表・会長の藤本家と縁が深く、会長の父である藤本和風先生が臨床に用いていた脈診法です。
日本の鍼灸業界で、この『気口九道脈診』を臨床応用していたのは、和風先生しかいなかったという話も聞いたことがあります。
今回、各シンポジストの先生のお話は聞けましたが、時間が足りなくなりシンポジウムが出来なかったのが残念でした。
お昼休憩をはさみ、午後の最初は「実技セッション・打鍼術」
演者として、石原克己先生、斎藤友良先生、玉村彰一郎先生、藤本新風先生でした。
各先生方が簡単に打鍼についてお話をし、実技披露して下さいました。
北辰会代表の新風先生の打鍼が素晴らしいのはもちろんですが、他の流派の先生の打鍼術も素晴らしかったです。
北辰会が刺激に敏感な現代人に合わせて編み出した刺さない打鍼に慣れていますが、他の流派の先生は実際に打ち刺し入れる先生もいらっしゃいました。
普段みない手技で、驚きを感じましたが直後効果もあり改めて打鍼の奥深さを知りました。
自分が所属している会をほめるようで嫌なのですが、一番印象に残ったのは代表の実技セッションでした。
というのも、代表の最後のスライドの内容が印象的で、このセッションでただ一人『心持ちの大事』に触れていたのです。
一言一句は覚えていませんが、
「禅僧である夢分斎が伝えたかったのは、打鍼術もですが、一番は心持ちの大事だと思います」と。
術者の心持ちがあってこその『術』である。
大変勉強になりました!!!
この日最後は、「シンポジウム・日本鍼灸のアイデンティティ」
シンポジストは浅川要先生、スティーブンブラウン先生、横山奨先生、長野仁先生でした。
中医学目線、海外目線、日本流派を統計した目線、歴史の目線の様々な角度から日本鍼灸についてお話しして下さいました。
どの先生のお話しも楽しかったのですが、スティーブン先生『押手は日本に残る鍼の文化!』は私になかったので大変参考になりました。
終わった後は…お酒。
充実の1日。