人の身体は自然界の影響を受けています。
西洋医学はあまり重要視していないようですが、東洋医学、鍼灸医学は違います。
自然界の影響といっても、抽象的でわかりにくいので今回は月との影響についてお話します。
ご紹介するのは”東京書籍・月の魔力”から引用です。
”精神科医アラン・コット博士はこういっている。
「私の勤めている病院では、私をはじめ職員が皆、患者の突然のおかしな
行動は月が引き起こしたとしか説明できない、と思っています。
満月時には電話の声まで荒っぽくなる傾向にあるんです。」”
科学的説明は出来ないようですが、 現場の医師の意見。
狼男の話があるぐらいですから、昔の人は経験的にわかっていたのかもしれません。
満月と人の精神活動は関係が深いようです。
”太陽光や月光から隔離された実験室の中ですら、太陽の1日のリズム(24時間)、
月の1日のリズム(24,8時間)、月の合衝リズム(29,5時間)、さらに1年
のリズムまでもが人にはみられるのである。”
月の合衝リズムとは新月から満月までの期間。
このリズムは女性生理の平均周期が29.5日と一致しているといわれています。
”タラハシーのエドソン・アンドリュース博士は、扁桃腺やアデノイドの手術を
新月や満月ごろに行うと、出血過多の事故が非常に多いことに気づいた。
アンドリュース博士は病院のスタッフから満月には出血が多いと聞いており、
これを調べてみたのである。”
このあと、1000件以上のケースを調べたら満月と新月には出血が多かったそうです。
これは血液量が多いのか、出血が止まりにくいのかはわかりませんが、何らかの形で血液には影響を与えているとはいえると思います。
ちょっと長くなったのでここまで。(苦笑)
”月の魔力”には他にも様々な例が記載されています。
東洋医学の立場でなくても、月と身体関係が深いこと報告されているようです。
次回は、東洋医学の立場からご紹介します。