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月と身体の関係 その5

2016.07.30

ここまでの話。

月と身体の関係 その1

月と身体の関係 その2

月と身体の関係 その3

月と身体の関係 その4

 

まだ続きます‼

今回は私が所属している北辰会の代表、藤本連風先生の解説をご紹介。

鍼灸医学における実践から理論へ パート2から引用です。

 

”生気と邪気が争っているのが病気なのですが、

 月が欠ける時はわれわれの体も弱って、正気と邪気、

 つまり虚実が錯雑しているから、よほど慎重に補瀉

 を考えないといけないということを教えてくれています。”

 

引用はしませんでしたが、古典を踏まえた上で、さらに代表の経験を経ての発言です。

 

少し専門的ですが”虚実が錯雑している”というのは、病が複雑な状態を意味します。

複雑な時はより自然界の影響が身体に表れやすく、そこに配慮をしないといけません。

私の経験でも身体が弱っている方の新月の時は、非常に繊細な鍼が必要だと感じました。

 

月齢(月の満ち欠け)以外にも、風の向き、旧暦等にもこの書籍では触れています。

東洋医学・鍼灸医学を真剣にしたい方にはおススメです。

 

今回のシリーズは少し専門家向けかもしれませんが、

 

「東洋医学・鍼灸医学がいかに繊細に身体を観察しているか」

 

それを知ってもらいたくて書きました。

鍼灸は怪しいものではありません。

機械や血液検査ではわからないことを繊細にキャッチし、それをもとに身体を診ているのです。

だから、西洋医学で効果がない病に効果がある場合がある。

そんなことが少しでも伝わると幸いです。