ここまでの話。
まだ続きます‼
今回は私が所属している北辰会の代表、藤本連風先生の解説をご紹介。
鍼灸医学における実践から理論へ パート2から引用です。
”生気と邪気が争っているのが病気なのですが、
月が欠ける時はわれわれの体も弱って、正気と邪気、
つまり虚実が錯雑しているから、よほど慎重に補瀉
を考えないといけないということを教えてくれています。”
引用はしませんでしたが、古典を踏まえた上で、さらに代表の経験を経ての発言です。
少し専門的ですが”虚実が錯雑している”というのは、病が複雑な状態を意味します。
複雑な時はより自然界の影響が身体に表れやすく、そこに配慮をしないといけません。
私の経験でも身体が弱っている方の新月の時は、非常に繊細な鍼が必要だと感じました。
月齢(月の満ち欠け)以外にも、風の向き、旧暦等にもこの書籍では触れています。
東洋医学・鍼灸医学を真剣にしたい方にはおススメです。
今回のシリーズは少し専門家向けかもしれませんが、
「東洋医学・鍼灸医学がいかに繊細に身体を観察しているか」
それを知ってもらいたくて書きました。
鍼灸は怪しいものではありません。
機械や血液検査ではわからないことを繊細にキャッチし、それをもとに身体を診ているのです。
だから、西洋医学で効果がない病に効果がある場合がある。
そんなことが少しでも伝わると幸いです。