今日は本のお話。
世阿弥(ぜあみ)が書いた「風姿花伝」(ふうしかでん)をご紹介します。
この「風姿花伝」は能の理論書と呼ばれていて、世阿弥が21種書いた伝書の最初の作品。
この書の基は、世阿弥の父にあたる観阿弥(かんあみ)の教えまとめたものです。
内容は演技のことだけでなく、修行法や心得など多岐にわたります。
特に印象的だったのは「芸の花」について独特の言い回しで説明をしています。
伝統を継承するために書かれたものなので、鍼灸を学ぶ上でも参考になるし、子供の教育や生き方の参考にもなります。
またこの書は皆さん馴染みがある、
「初心忘れるべからず」
の出典とされています。
人生訓たっぷりの本。
おすすめです。