
ここまでの話。
桜のイメージを新渡戸稲造(にとべいなぞう)がこんな風に書いています。
”私たちは、ヨーロッパ人とバラの花を
愛でる心情を分かち合うことはできない…”
”私たちに日本の花、すなわちサクラは
その美しい粧いの下に、棘や毒を隠し持っていない”
”自然のおもむくままに、
いつでもその生命を捨てる用意がある”
『武士道』新渡戸稲造著 引用
桜を日本人の美的感覚に訴える花として、
西洋人の愛されるバラと比較しています。
桜はバラ科。
同じバラ科での比較としてわかりやすい表現です。
これは桜のイメージとして共感できるものだと思います。