「痛い!痒い‼」
鍼灸院を訪ねてくる方の多くはどちらかの悩みを抱えています。
それが、メインの症状ではなくても1つはあるものです。
患者さんの多くは、
「痛い、痒い」=悪いこと。
「痛くない、痒くない」=良いこと。
この2つの感覚です。
ですが鍼灸治療をしていく中で、痛みが出てきたり、痒みが出てくることもあります。
可能性は2つ。
治療が失敗しているか、治療が上手くいっているか。
この判断は身体を総合判断して、他の所見が好転している場合は、治療が上手くいっている。
このように判断をしていきます。
といっても、患者さんは不安な気持ちになります。
今まで感じたことがなかった痛みや、症状がぶり返すような感覚になり不安になる。
ですが、よく考えてみて下さい。
なぜ痛いのか。なぜ痒いのか。
当院のホームページでも使っている言葉ですが、
「身体からの訴え、メッセージです」
「身体がキツいと言っているんです」
これ、少し怪しい感じしますか?(笑)
痛みが出たときに、これをいうと”言い訳をしている”ような妙な雰囲気になることもあります。
世の中には”無痛症”という病気があります。
生まれつき痛みを感じない病気です。
この病気の方々は痛みを感じないから、常にケガをしているそうです。
寝ている時にマウスピースをしていないと、朝口が血だらけになることもあるそうです。
熱いものを触り大やけどをしても気が付かない。
「痛い・痒い」は悪い情報だけではない。
それがあるから、注意をしたり、無理をしない。
そんな側面もあるのです。