膠飴(こうい)と言われるとピンときませんが、水飴のこと。
この膠飴は漢方に使われています。
少し専門的ですが…
性味は甘・微温
帰経は脾・胃・肺
簡単に説明すると、胃腸の弱りを補い、少し温める。
そんな働きがあります。
ところで、水飴の原料って知ってますか?
先日、博学な患者さんとお話ししていて教えて頂きました。
水飴の原料は玄米。
それを発芽させて玄米中の糖化酵素を利用して製造されていました。
(古くはです。現在はもっと効率よく作られています。)
考えてみると、戦国時代でも金平糖(こんぺいとう)はかなり貴重なもの。
砂糖を手に入れるのは権力者にしかできなかった。
そんな代物なんですね。
(ちなみに平安時代に中国から日本に入ってきたそうです)
一般庶民に出回るようになったのは、1700年代。
江戸幕府、八代将軍・吉宗の頃です。
商業ベースに乗ったのが昭和に入ってからだそうです。
この頃やっと身近になったわけですね。
では、水飴は?
というと『日本書紀』の頃には水飴があったそうです。
そう考えると日本人の体に馴染みやすいのは、水飴の甘味かもしれませんね。
砂糖の甘味と水飴の甘味。
他にも蜂蜜の甘味など同じ甘味にもバリエーションがあります。
また、現代では糖尿病や肥満の原因の1つにされる甘味。
薬となるものも、取りすぎると毒になるんだと再認識しました。