先日、東京国立近代美術館で展示されている、『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』に行ってきました!
(こちらがポスターです!いい感じですよね♪)
樂家とは現代まで続く樂焼の家系。
創設者の長次郎から始まり、現在15代目吉左衛門まで一子相伝で伝統を守っています。
今回は初代長次郎から、現当主15代吉左衛門、そしてその長男の次期16代までの約450年の歩みを見ることができます。
千利休の”詫び”の精神と長次郎の志を受け継ぎつつ、歴代それぞれが「今」と向き合い独自の創造を重ねています。
樂焼はろくろを使わず、手捏ねで1点1点作ります。
また、樂焼という名前はは長次郎以前はなく、「今焼茶碗」と呼ばれていた。
…と、書くととても面白い樂焼。
ですが、今回は”伝統”というところにスポットを当てたいと思います。
初代長次郎は利休と作品を作る前は、「二彩獅子」という躍動感あふれる作品を作っていました。
その後利休の「詫び」の精神を理解し、代表作である『大黒』を作りました。
この『大黒』には無駄な装飾がなく、圧倒的な存在感があります。
『この長次郎の精神を伝統として、一子相伝で守っている』
私はそう感じました。
15代目の作品は、樂焼には珍しい金粉や銀粉を使い煌びやかに装飾したり。色や形も実に様々な作品が多くありました。
ですが、最新作では『大黒』を思わせるような、シンプルで装飾のない作品を作っています。
単純なシンプルではなく、形を追うだけではなく15代目が考える”伝統”を守っているんだと感じました。
北辰会の代表は鍼灸・漢方の14代目。
その教えの中には、代表が受け継ぎ、守っている”伝統”がある。
そう感じたとてもいい機会になりました。。
”伝統”と素晴らしい茶碗を見て、感じられる”茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術”
残りの期間は少ないですが、おすすめです♪