
今日は数年に1度の大寒波が日本列島を襲っていますね!
こんな寒い日があると気をつけないといけないのは『風邪』ですよね~。
というわけで、今回は東洋医学的「風邪をひいたときの養生法」をご紹介します!!
皆さんご存じ(⁉)葛根湯。
「風邪のひきはじめに葛洪湯」というCMのおかげか、風邪をひいたら葛根湯を飲む。これでOK!
そんな認識になっているかと思います。
ですが、それだけではちょっと足りない…それが東洋医学を学んでいる人の意見です( ゚Д゚)
というわけで今回は葛根湯を飲んだ後にやること、NGなことを紹介します!!
まず『葛根湯』は後漢時代(西暦219年頃)に張仲景が著した本『傷寒論』に記載があります。
その中で…
《葛根湯》
項背強痛し発熱悪寒し或は喘し或は身疼痛する者を治す。
葛根四両、麻黄生姜各三両…(中略)…一升を温服す。覆いて微似汗を取る。粥を啜るを須いず。余は桂枝湯法の如く将息及び禁忌す。
とあり、今回は最後のほうに注目!
覆いて微似汗を取る。粥を啜るを須いず。余は桂枝湯法の如く将息及び禁忌す。
「温かい葛根湯を飲んだ後は、布団などで覆って、じっとり汗をでるようにしてね。お粥をすする必要はないよ。あとは、桂枝湯のときのようにしてね!」by.佐藤意訳
と書いてあるので、桂枝湯を見てみましょう。
※桂枝湯は風邪の初期に飲む漢方です。
《桂枝湯》
桂枝三両、芍薬三両、甘草二両、生姜三両、大棗十二枚
右五味咬咀し…(中略)…稀粥を一升余を啜って以て薬力を助け、温覆にして一時許りならしむ。…(中略)…若し汗出でざる者は乃ち服して二三剤に至る。生冷、粘滑、肉麪、五辛、酒酪、臭悪等の物を禁ず。
ここでも最後に注目!!
生冷、粘滑、肉麪、五辛、酒酪、臭悪等の物を禁ず。
「冷たいものや脂っこいもの、肉類や麺類、辛いもの、酒や乳製品などや嫌な臭いがするものは食べちゃダメだよ!」by.佐藤意訳
と書いてあります。
漢方を飲んだあとに気をつけることまで指示してあるのがわかったでしょうか。
葛根湯を飲んだあとのポイントは3つ。
1)温かくしてじっとり汗をかくこと。
2)お粥は食べる必要はないよ!(食べるなとは言ってない)
3)冷たいものや粘っこいもの、肉類や麺類、辛いもの、酒や乳製品などは食べない
桂枝湯ではお粥を食べて薬の効果を助ける記載もあるので、お粥についてはその人の状態によって変わると思います。
ですが、魚や肉だけでなく、麺類や汗をかきそうな辛いものも禁忌としてあるんです。
一般的にいう「たくさん食べて元気をつけるんだ!!」というのは東洋医学的には間違えというわけですね。
というわけで、今回は東洋医学の立場での風邪をひいたときの養生法を紹介しました。
参考にしてみてください!!