鍼灸の聖典と呼ばれる本に黄帝内経霊枢(こうていだいけいれいすう)がある。
この本に鍼灸の真髄が書かれていると言われています。
聖典と言われるだけあって、非常に奥深い本です。
それは「この本に何が書いてあるのか?」
ではなく「この本をどこまで理解できるのか?」
そんな風に言われています。
まさに、読む人のレベルによって返してくれる”モノ”が違うわけです。
私がこの本を初めて読んだ時、正直わけがわかりませんでした。
ほぼ、何も返してくれなかったわけです(苦笑)
ですが、その中で唯一掬えた言葉がありました。
”言不可治者.未得其術也”
(治らないのは、まだ技術を得ていないからだ) by 佐藤意訳
その頃は鍼灸整骨院に勤めていて、目の前の患者さんが治らず、悩んでいました。
色々な本を読み、それを実践に取り入れていました。
が、治らない。何故なんだ。と悩んでいた時に 先ほどの言葉。
「お前の勉強不足なんだ。鍼のせいにすんな」
そんな風に感じました(笑)
それと同時に「勉強したら、どんな病も治るよ」
そんな風にも感じました。
今読んだら、何が掬えるのか。
ある意味怖くて読めません(笑)