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甘いものでリラックス?逆にストレス??

2022.10.19

少し前にみたのですが、こんな記事がありました!

 

「1本に角砂糖10個分以上」エナジードリンクが疲労回復・ストレス解消に逆効果なワケ→https://president.jp/articles/-/61634

 

詳しくは記事を見てほしいのですが、砂糖やエナジードリンク、カフェインなどとストレスの関係について西洋医学の視点でまとめられています。

”血糖値の乱高下によってイライラして集中力が続かなくなったり、体に大きなストレスがかかって、さらに疲れを感じてしまう…”

ここが記事で言いたいことの1つだと思いました。

血糖値の上昇や乱高下については検索すると色々出てくると思うので私からは『砂糖が東洋医学の立場で身体にどんな影響があるのか』について簡単にまとめたいと思います。

 

一口に砂糖といっても種類があります。

参考にした東方栄養新書(メディカルユーコン)では、『白砂糖、黒砂糖、氷砂糖、麦芽糖』をあげ、それぞれ効能が異なるので今回は一般的な白砂糖についてまとめていきたいと思います。

 

白砂糖の効能として…

・肺を潤し、唾液などの分泌を促し咳を止め痰を除く

・お酒の酔いを解消して、胃腸の働きを回復する

・胃腸の痛みを緩和する

 

といったものがあります。

また種類を問わず砂糖の特徴として…

”砂糖は甘味で、体内に余分な水分を溜まらせやすく、また体に余分な熱をこもらせやすい特徴があります”

このような特徴があることも解説しています。

これは砂糖を多くとることで過剰な水分と、過剰な熱によって湿熱という病理産物を作ったり、湿熱が生れやすい状態になるということです。

この湿熱という病理産物は鼻水や痰のように粘りがある水分で様々な病気の原因になるものと考えられています。

食欲低下や下痢などの胃腸症状だけでなく、ダルい、体が重い、むくみ、やる気がでない、他には関節の痛みや生理痛にかかわることもあります。

 

また、砂糖の味の特徴である【甘味】は東洋医学では衰えを補い、緊張を緩め、痛みをとる作用があると考えられています。

ここでいう【甘味】は砂糖だけではなく、もち米などの穀物類や芋類、果物類も含まれるので広範囲になりますが【甘味】を摂りすぎると弛緩作用が強くなり、ダルさを感じるようになると考えられています。

 

この辺りがストレスによって緊張が強い人に甘いものをとりたくなる理由の1つであり、西洋医学のいう疲労感につながるのではないかと思います。

 

記事では対策として、血糖値の乱高下を防ぐために食べた直後に軽い運動をすることを推奨していましたが、これは東洋医学でも一緒です。

手足を使った運動をすることで、胃腸の働きを活発にすると考えているので、甘いものだけでなく食事のあとに軽く動くことがいいと思います。

また、胃腸の働きに自信がない人は食事や甘いのもを食べる前に軽く動いてから食べて、食べた後もストレッチや散歩などの運動をするとよりいいと思います。

 

今回は砂糖について簡単ですがまとめさせていただきました。

機会があったらこの記事にもあったカフェインについてもまとめてみたいと思います。

 

参考文献

東方栄養新書 メディカルユーコン