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花粉症の養生法

2021.03.06

季節ものですが、今回は久しぶりに花粉症についてちょこっとお話しします。

 

鍼灸師になって何度も聞かれる春の定番は…「花粉症に鍼って効きますか?」

この受け答えは非常に難しくって、花粉症だけでなくすべての症状・病気にいえることですが、

 

「(その症状がでるメカニズムがわかり、ある程度継続的に鍼をしたら)ボクは効くと思いますよ!」

 

という答えになりますが、20代のころ相手が軽い気持ちで聞いてるのにガチな感じで答えてすっごい空気に。(笑)

その経験が身に染みたので時と場合によって(その症状…)の部分を伝えたり、伝えなかったりしています。

 

症状のメカニズムを理解して鍼をすることで症状をコントロールできるのは当たり前の話ですが、メカニズムがわかると予防することもできるわけです。

 

私の経験した中では『睡眠不足』『ストレス』『食べ過ぎ・飲みすぎ』の3つがかかわっていることが多いんです。

 

最初は睡眠不足について。

花粉症といえば春ですが、春になると自然界は暖かくなり、草木が芽吹く季節。

そんな季節にあわせて大量に花粉が飛び、その影響を受けて花粉症になります。

その花粉に過剰に反応してしまうのが花粉症ですが、東洋医学の立場では人間の身体も春仕様に変化して身体の中に熱が活発になってくると考えます。

そんな中、睡眠不足を起こすとどうなるのか。

みなさんも夜更かしをして、午前の2,3時になると変なハイテンションになる経験はありませんか?笑

そんな風に体の中に熱が高まり、花粉に反応しやすい状態となり症状がでるメカニズムがあります。

(すべての睡眠不足に当てはまるわけではありません)

 

次にストレスについて。

ストレスがたまると、イライラしたり気持ちが沈んだり(気持ちのうっ滞)しますよね?

そうなると、イライラや気持ちが沈むと熱(鬱熱)を生むと考えます。

その熱が花粉に反応して症状がでるメカニズムもあります。

 

最後に食べ過ぎ、飲みすぎ。

これをしていると、体の中に熱がたまったり、鼻水にもとになる湿邪がたまりやすくなります。

食べ過ぎ・飲みすぎについては、心当たりがある人は量を減らすといいでしょう。

ですが、意外と心当たりない人も量を減らすなどをすると効果があったりします。

 

それは現代の日本人が飽食傾向であることが関係していると思います。

BMIや肥満度、血液検査やコレステロール値などで正常範囲の人。

そんな人でも、花粉症の症状がある人で一定量食べれている人はぜひ試してみてください。

 

ぜひ、花粉症の症状に悩まされている人は『睡眠』『ストレス』『食べ過ぎ、飲みすぎ』に気をつけて少なくても5日程度生活してみてください。