柏院予約

茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術に行ってきました!

2017.05.13

先日、東京国立近代美術館で展示されている、『茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術』に行ってきました!

     「茶碗の中の宇宙」の画像検索結果

(こちらがポスターです!いい感じですよね♪)

 

樂家とは現代まで続く樂焼の家系。

創設者の長次郎から始まり、現在15代目吉左衛門まで一子相伝で伝統を守っています。

今回は初代長次郎から、現当主15代吉左衛門、そしてその長男の次期16代までの約450年の歩みを見ることができます。

千利休の”詫び”の精神と長次郎の志を受け継ぎつつ、歴代それぞれが「今」と向き合い独自の創造を重ねています。

 

樂焼はろくろを使わず、手捏ねで1点1点作ります。

また、樂焼という名前はは長次郎以前はなく、「今焼茶碗」と呼ばれていた。

…と、書くととても面白い樂焼。

 

ですが、今回は”伝統”というところにスポットを当てたいと思います。

 

初代長次郎は利休と作品を作る前は、「二彩獅子」という躍動感あふれる作品を作っていました。

その後利休の「詫び」の精神を理解し、代表作である『大黒』を作りました。

この『大黒』には無駄な装飾がなく、圧倒的な存在感があります。

 

『この長次郎の精神を伝統として、一子相伝で守っている』

 

私はそう感じました。

15代目の作品は、樂焼には珍しい金粉や銀粉を使い煌びやかに装飾したり。色や形も実に様々な作品が多くありました。

ですが、最新作では『大黒』を思わせるような、シンプルで装飾のない作品を作っています。

単純なシンプルではなく、形を追うだけではなく15代目が考える”伝統”を守っているんだと感じました。

 

北辰会の代表は鍼灸・漢方の14代目。

その教えの中には、代表が受け継ぎ、守っている”伝統”がある。

そう感じたとてもいい機会になりました。。

 

 ”伝統”と素晴らしい茶碗を見て、感じられる”茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術”

残りの期間は少ないですが、おすすめです♪