ここまでの話。
台湾研修2日目の午後は台北市中医師公会の事務所へ。
理事長をはじめ、3人の先生方に迎えて頂き、台北中医師公会の歩みについて説明を受けました。
毎年大きな学会を主催したり、社会的に貢献したりととても大きな働きをしていると感じました。
今回の台湾研修も台北中医師公会の方々が、見学する場所を紹介して下さいました。
この後は、台北市内にある温崇凱中医診所へ。
温先生は台北市中医師公会の常務理事で、頭皮鍼、耳鍼、眼鍼の権威。
1日に100人程度の患者さんが来院しているようです。
始めに、温先生の治療の理論の講義を受けました。
先生の理論は脈診などは行わず、西洋医学の立場で鍼灸を用いているスタイル。
頭皮や耳に全身の縮図があると考え、その場所に鍼をしていくそうです。
見学の前にお話しして頂き、話の内容、立ち振る舞いを含めて大変勉強になりました。
その後は治療を受けたり、実際に患者さんを治療している所を見学させて頂きました。
2日目はここで終了。
台湾では東洋医学が本当に根付いていると肌で感じた1日でした。
同じ鍼灸でも、ここまで違うのかと…。(苦笑)
現状を嘆いていても仕方がないので、目の前の方を精一杯診て鍼灸の素晴らしさを伝えていけたらと改めて思いました。
また、台湾の先生と同じ脈を診てお話しを聞けたのは貴重な経験でしたね。
国や言葉が異なっても、脈1つでコミュニケーションが取れる。
これはやはり立派な医学の診断法と言えることだと思いました。
まだまだ続く。