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秋の養生法

2021.08.09

先日の日7日に立秋なので、もう暦の上では秋です!


(明日35℃を超える予報されると、まったくそんな感じしませんよね…。)


 


日中は暑いですが、日が落ちるとだいぶ涼しい気候になりました。


もう秋に備えて養生???


と思うかもしれませんが、そんなことはありません。


 


鍼灸の古典である素問という本に、


「病気になってから治療法を講じるなんてダメだよ。病気になる前に予防をすることが大切だよ。」


「病気になってから治療をするのは、例えるなら喉が渇いてから井戸を掘ることを思いついたり、戦争になってから武器を作るようなもんだ」


と言っています。


(素問・四気調神大論 佐藤意訳)


想像したらどれぐらい遅いことなのかと分かったと思います!


 


では、秋になるとどんな病気に気を付けるべきでしょうか??


秋は東洋医学では「肺」との関係が深い季節であり、「燥邪」という乾燥の邪気が活発になる季節と捉えています。


「肺」と「乾燥」というと、最初に思い浮かぶことは『風邪』かと思います。


そうなんです、秋は風邪をひきやすい季節であり、乾燥することによって皮膚疾患が悪化しやすい時期でもあります。


 


ですから、今から「肺」と「乾燥」に注意して生活することが重要なんです!


では、具体的にどうするか?


まず、「肺」を鍛えるという意味では、適度に運動をして、汗をかいておくこと!


この汗をかくということも重要で、東洋医学では汗をだす汗腺の開け閉めに「肺」が大きくかかわると考えています。


 


次に、「乾燥」を避けるといういうと、水分を沢山とればいい!!


と考える人がいると思いますが、それはまったくの間違えです。(苦笑)


東洋医学では適度に潤った状態をするために大切なことは、胃腸の働きを整えておくことになります。


飲食物が胃腸に入り、消化・吸収を適切におこない、全身にその吸収したエネルギーを配ることで、潤うと考えています。


 


なので、一番よくない生活は…


・家の中でエアコンを効かせて、汗をかかない生活する。


・冷たいものや、消化に悪い麺類や生もの中心の食生活。


・暑いからといって、ビールなどのお酒を多く飲む。


 


これらの生活を避けることが1番の養生となります。


あれ?皆さんドキッとしましたか?(笑)


 


といっても、無理はせず熱中症には充分注意して生活をして下さい!