よくある質問なのですが、
「どれぐらいのペースで鍼灸治療を受けたら効果がありますか?」
「月に1,2回しか来れないが、やる意味ありますか?」
このような質問や問い合わせがよくあります。
まず、その人が”どれぐらいの頻度”で鍼灸を受ける必要がありそうかは、時間をかけて問診・体表観察をしてみないと確かなことは言えません。
ですが、細かいことを全部除いてお答えすると…
『鍼灸治療の回数が少なくても、患者さんの努力次第で意味があるものになります』
と、言えます。
まず、東洋医学では”病気になるには生活の中に原因がある”と考えられます。
その原因は大きく分けて5つ。
・ストレス
・飲食の不摂生
・運動不足
・睡眠不足
・過労
の5つです。
これが病気になる、不健康を呼ぶ要因となり”症状や病気”になるように引っ張っていきます。
次に、健康になる要因は色々あると思いますが、私の立場でお話しすると…
問診や体表観察を元に、体質や知り、症状・病気の原因を突き止め”正しい鍼灸治療”をする。
すると、身体が良くなろうとする力だ引き出し、”健康な身体”になるように引っ張っていきます。
このように、”健康にする力”と”不健康にする力”が綱引きをしています。
鍼灸治療を1回(1時間程度)すると”健康にする力”に20㎝引っ張る。
次の治療までの間に何も気にせづに生活をし”不健康にする力”も20㎝引っ張る。
これでは全くよくなりません。
鍼灸治療を受ける間隔が短いと、”不健康にする力”に引っ張られる前にもう1度引っ張れる。
ですから、健康が少しずつ近づいてくることになります。
では、鍼灸治療になかなか来れない。
そうなると、出来ることは”不健康になる力”を弱めこと。
”不健康になる力”を5㎝にまで低下できたら、15㎝健康に向かいます。
1週間は168時間です。
例えば週に1回、鍼灸治療(約1時間)を受けることができた。
他の167時間をどう過ごすのか。
ここもとっても重要な時間になるわけです。
ですから、
『鍼灸治療の回数が少なくても、患者さんの努力次第で意味があるものになります』
という考えになります。