昨日の話。
前回は不顕性感染(ふけんせいかんせん)のお話でした。
感染しているのに発症する人としない人がいる。……なんで?
これには西洋医学では大きく分けて2つ説明しています。
・ウイルスの戦略性
・免疫などの防御機能力
ウイルスの戦略とは、感染に気が付いていない期間が長ければ、それだけ色々な人に感染できる。
だから、発症しない期間があるわけです。
もう1つの免疫については、まだまだ分からないことが多すぎてよくわからないのが現実です。
何をしたら免疫が高まるか、何を食べたら免疫が高まるかは西洋医学的にはわかっていません。
だから、規則正しい生活をしましょうとしかいえないわけです。
では、東洋医学ではどのように考えるか。
病になるのは外的な要因(外邪)と内的な要因(身体の状態)があると考えます。
植物の発芽に必要な要素は適当な温度、水、酸素。
これが整わないと発芽しません。
病も同じです。
外的要因、西洋医学でいうウイルスやアレルギー要素など身体の外にある要因があっても、
内的要因、身体の状態が良ければ症状がでないと考えます。
西洋医学で言う不顕性感染のような状態です。
ウイルスがいても症状がでない。
もし、地球上の全ての人間が感染していても、誰も発症しなければ困らないと思うのは私だけでしょうか。
どんな環境であっても、身体の中を整えておく。
これが病にならない方法と考えるのが東洋医学であり鍼灸で可能なこと。
また、例え感染しても症状が軽くすみます。
(東洋医学でも疫癘という感染力の強い外邪もあると考えもあります)
規則正しい生活以外にも身体の状態を整える方法がある。
それが2000年以上続く医学である、東洋医学・鍼灸なのです。