
前回の話。
今回は月を隠す雲(三毒)についてです。
『心』にある、三毒は”貪・瞋・痴(とん・じん・ち)”の3つ。
この3つは仏教において克服するべき最も根本的な煩悩とされています。
(詳しくはこちら)
必要以上に求める心、怒り・恨み、心理に対する無知の心。
この3つを三毒とし、月を曇らすものとしています。
ですが、『心』から雲を消すことはできない。
これらは誰しも持ち合わせている煩悩なんです。
逃げることは出来ないんです。
だから、それを向き合うことが大切。
三毒に囚われることなく、自分のすべき事に打ち込み”本来的自我”(本来持っている月の輝き)を発揮する。
そんな話を『鍼道秘訣集』の中では多くのページを割いています。
鍼を持つ者として、それだけ大切な事ってことです。
ですが、鍼だけではなく、賢く生きる為にも大切なことだと思います。
自分が決めたこと、すべき事に打ち込む。
三毒を持ちながらも、それに囚われない。
オリンピック選手たちもきっとそうだったと思います。
ってなわけで、三清浄おわり。