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秋冬を見越した夏の過ごし方

2025.08.06

明日7日は立秋です!


まだ8月になったばかりですが、暦の上では秋が始まろうとしています。


※現実には関東地方の14カ所の観測点で40度以上を記録したそうです( ゚Д゚)


東洋医学では「季節の気」は目に見えぬ形で既に移り変わっており、今この時期の過ごし方が秋冬の体調を左右すると考えます。


古典医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、



「春夏は陽を養い、秋冬は陰を養う」
(春夏養陽,秋冬養陰)
という教えがあります。



つまり、夏には体の「陽(熱)」を高め、しっかり発散させること、そして秋冬に向けては「陰(潤い)」を養う準備が必要ということです。


この移行がうまくいかないと、秋になってから咳、のどの乾燥、便秘、肌荒れ、気分の落ち込みといった不調が現れることがあります。


つまり、夏の過ごし方が、秋冬の体調に影響を与えるというのは、東洋医学の長い歴史の中で語り継がれてきた知恵なのです。


とくに夏から秋にかけては、暑さの中に「乾燥」や「冷え」の気配が徐々に入り混じり、体調を崩しやすい時期。


そこで今回は、東洋医学の知恵をもとに、秋を健やかに迎えるための「夏のうちにしておきたい養生法」について、食事・生活習慣の両面からわかりやすくご紹介します。


秋に備えて、夏のうちに整える東洋医学的セルフケア




1.夏に消耗しやすい「気(き)」を補っておく


東洋医学では、発汗により体内の「気」や「津液(水分)」が失われると、だるさ、食欲低下、免疫力の低下が起こるとされています。この状態を放っておくと、秋の乾燥によってさらに疲れやすくなります。


補気のポイント:
・山芋、もち米、とうもろこし、枝豆などの食材を取り入れる
・無理な運動や冷たい飲み物の摂りすぎを避ける
・睡眠で気を養う(夜ふかし厳禁)




2.「脾(ひ)=胃腸の力」を整える


脾(=消化吸収の力)は、夏の冷たい食べ物や飲み物、食べ過ぎで弱りがち。胃腸が元気でないと、秋に体力を回復する力が養えません。


養脾のポイント:
・冷たい飲食を控え、温かいスープや雑炊などを食べるように心がける
・「腹八分目」を心がけ、食後すぐに横にならない
・適度な散歩やストレッチで胃腸の動きを助ける




3.「陰(いん)=体の潤い」を養う


秋は「燥邪(乾燥の邪気)」が盛んになり、喉の痛みや空咳、便秘、肌荒れが出やすくなります。陰液(潤い)を今のうちから補うことが秋の不調予防に直結します。


陰を養うための習慣:
・潤す食材(白きくらげ、豆乳、はちみつなど)を積極的にとる
・日焼けに注意(陰を消耗)
・夜更かし、過労を避けてる




4.「心(しん)」を整えて、情緒のバランスを保つ


夏は五臓の「心(しん)」が主る季節で、感情が高ぶりやすくなります。秋になると「肺(はい)」が優位になり、悲しみや孤独感を感じやすくなるため、夏のうちに精神を安定させておくことが鍵です。


心を整える生活習慣:
・朝日を浴びる(自律神経を整える)
・1日1回深呼吸の時間を取る
・スマホやPCの使いすぎを避けて、頭と心を休ませる




5.生活リズムを「秋仕様」にシフトする


東洋医学では、夏は「陽」、秋は「陰」の気が増してくるとされます。夏のような活動的な生活から、少しずつ落ち着いた生活へと移行することで、体の変化もスムーズになります。


リズムを整える方法:
・就寝時間を早める(22〜23時が理想)
・朝のウォーキングやラジオ体操で心肺機能を鍛える
・湯船につかり、体を「温める習慣」を始める
・エアコンは冷やしすぎず、特に足腰を冷やさないようにする




おわりに


東洋医学の魅力は、「病気になる前に整える」ことにあります。
秋に不調が出やすいと感じている方、季節の変わり目に弱い方こそ、夏のうちの過ごし方がカギになります。


補気・養陰・健脾・養心・生活リズムの見直し、そして心と体の声に耳を傾ける静かな時間を持つことで、秋はきっと軽やかに迎えられるはずです。


自然と調和した養生を、ぜひ日々の中に取り入れてみてください!(*’▽’)