今日から立冬(りっとう)。
暦の上では冬の始まりです。
身体は自然界の影響を常に受けています。
ですから、冬が始まると身体を温かく保つ働きが活発になります。
それは身体を温める”陽気”を身体の深いところに保とうとする。
こんな時に過度に身体を温めすぎることは逆効果になります。
ですから、サウナや厚着のしすぎで過度に汗をかくことはお勧めできません。
(もちろん人それぞれ、個々の体質に合わせることが重要です)
江戸時代の育児書である「小児必用養育草」
この本の著者は「養生訓」で有名な貝原益軒(かいばらえきけん)の弟子、香月牛山(かつきぎゅうざん)のもの。
子供の衣類について面白い記載があります。
”小児の衣類に絹を用いてはならない。小児は純陽で陽気が盛んであるから、絹は非常に温かく着せて熱を包んではならない”
可愛がりすぎて温かくしすぎることが、よくないっと言っています。
東洋医学、鍼灸の考えでは身体を守るのは衛気(えき)といって陽気がたっぷり含まれるもの。
過度に温めて汗が出ていく状態では、陽気が身体から逃げてしまいます。
風邪をひかないようにしているようで、かえって風邪になりやすい状態を作っている。
昔の人の知恵を借りて賢く生活しましょう♪