
ここまでのお話。
昨日は消化・吸収に関わる”脾”のお話でした。
水の異常=飲みすぎ=消化に関わる内臓
とならないのが東洋医学。
今日は”肺”についてです。
西洋医学では”肺”と言えば呼吸ですが、東洋医学では少し違います。
呼吸だけではありません。
前回”脾”が綺麗な水を肺に送るとありました。
”脾”が吸収した水を”肺”は上から下に向かって配ります。
それによって全身を潤しながら、身体の下に行き膀胱に運ばれ尿として排出されます。
この働きに支障がでますと、”脾”によって上に運ばれた水が身体の上の方に水が溜まってしまいます。
そうなると、症状として表れてきます。
例えば顔が浮腫んだり、痰が絡んだり、尿の量が減ったりしてきます。
他にも”肺”は身体の表面(皮膚)に水を送る働きをします。
この水によって皮膚が潤されたり、余分な水が汗として排出されます。
この働きに支障がでると肌が乾燥したり、汗が出にくくなったりします。
ですから、水の異常があった時”肺”の異常がどの程度あるのか確認する必要があるのです。