
節分が近いので鬼の話。
鬼は昔話に出てきたり、節分の悪役だったり日本の文化に密接にかかわっています。
また、鬼は悪役として災難や病の原因としても考えられていました。
大昔、病気は悪霊や呪いの類とされていた面があったので、そこから脱したのが東洋医学とも言えます。
隠(おぬ)や陰(おん)など、見えないモノ・この世ならざるモノの意味。
これが訛って鬼(おに)になったと言われています。
どちらかというと悪役としての意味ではなく、
人の力を超えた存在としての意味が発展して、恐ろしいものと変化していったのです。
また、飛鳥時代では死者の霊が鬼になると考えられていました。
その考え方が、「鬼籍に入る」という亡くなったことを意味する言葉があります。
中国では死者の霊を「鬼神」といい、
亡くなった先祖の霊が鬼神となって子孫を守ると考えられていました。
「鬼神」という「鬼」と「神」の二面性が節分とかかわってきます。
長くなったので、また次回。