子どもの手足口病、看病するの本当にツラいですよね。
急に高熱出して、手のひらと足の裏と口の中にプツプツができて、喉が痛くて水も飲めなくて、ぐったりしてる我が子を前に「どうしよう・・・」ってなる。
で、病院行くと「ウイルスに感染したのが原因で、特効薬はないので、熱が下がって自然に治るのを待ちましょう」って言われます。
・・・う~ん、それはそれで正しいんですけど、「じゃあ僕、何もできないの?」って、ちょっと無力感感じません?(苦笑)
実はこれ、東洋医学(中医学)の視点を入れると、話がガラッと変わってくるんです。
一般的には「ウイルスにやられた」で終わりがちなこの病気、東洋医学的に見ると「体が今まさに頑張って毒を外に出してる最中」っていう、全然違う景色が見えてくるんですよ(*‘∀‘)
これ、僕が個人的にすごいと思うポイントなんですけど。
手足口病って、症状が出る場所、めちゃくちゃピンポイントですよね。手のひら、足の裏、口の中。なんでそこなんだ、と。
東洋医学ではこれを「湿熱疫毒(しつねつえきどく)」、つまり季節特有の「熱」と「余分な湿気」がくっついた邪気が体に入り込んだ状態、と捉えるんです。
で、ここからが面白いんですけど、東洋医学には「脾胃(ひい)」っていう、消化器系を司る臓腑の概念があって、この脾胃、実は
・全身の筋肉や四肢(手足)を支配している
・その「窓口」は口につながっている
っていう設定になってます。
だから体に入った湿熱の邪気が脾胃のところに溜まると、湿気と熱がドロドロに合体して、行き場を失って、脾胃がコントロールしてる「手足の末端」と「口の粘膜」に向かって外へ噴き出してくる。それが、あの水疱の正体、というワケです。
つまり皮膚に出てくる水疱って、異常事態というより「体が内側の毒をちゃんと外に追い出そうとしてる、正常な防衛反応」って読み解けるんですね。
東洋医学の治療のゴールは、薬で無理やり症状を抑え込むことじゃなくて、体が元々持ってる「発散する力」を引き出して、邪気を安全に外へ逃がしてあげること。これを「透邪(とうじゃ)」と呼びます。
で、回復ってだいたいこの3段階で進むんです。
このプロセスをちゃんと踏むと、水疱は痕を残さずキレイに消えて、ウイルスも体からきっちり駆逐される、と。
・・・まあ、同じ「手足口病」でも、熱と赤みが強い子もいれば、水疱が大きくてお腹壊しやすい子もいたりして、本当に一人ひとり違うんですけど、東洋医学の面白いところは「ウイルスの名前」じゃなくて「今、その子のバランスがどう崩れてるか(証)」を見にいくところなんですよね。
これって対症療法でフタするのとは違って、病気を乗り越えたときに「病前より丈夫で免疫力の高い体」に生まれ変わってる、っていうオマケつきなんです。病気を体質改善のチャンスに変えられる。
「なるほど、理屈はわかった!じゃあ今すぐ親として何ができるの?」って話ですよね。 お家で今日からできる、めちゃくちゃハードルの低いケアを2つ紹介します!
食養生
喉やお口が痛いときに、冷たすぎるもの、甘いお菓子、脂っこい食事をあげちゃうと、体内に湿気が溜まって胃腸をさらに痛めます。人肌くらいのぬるま湯とか、葛湯、大麦粥みたいな、お腹に優しくて潤いのあるものを少しずつ、が正解。あと「ハトムギ(ヨクイニン)」は、余分な湿熱を尿として出しつつ皮膚の再生を助けてくれる、薬食同源のスゲエ味方なので、普段の水分補給にハトムギ茶を混ぜとくのはかなりおすすめです。
休息と遮光
ウイルスと戦うにはエネルギー(陽気)の無駄遣いを防ぐ必要があるんですけど、スマホやテレビの強い光って、脳を興奮させて余計な「熱」を体に作っちゃうんですよね。だから薄暗い静かな部屋で、しっかり寝かせてあげる。これだけでも回復のスピードが変わってきます。
あと、もし近くに信頼できる鍼灸院があれば、「小児鍼(しょうにしん)」を頼るのも大アリです。 金属の刺さない鍼などで皮膚を優しく刺激するだけ。全く痛みのない優しい施術なんですけど、体に籠もった熱を逃がすツボを刺激することで、子どものツラい症状を劇的に和らげてくれます。
というワケで、手足口病、ただ「治るのを待つ」んじゃなくて、東洋医学の視点を借りると「体が今どう頑張ってるか」が見えてきて、親としてもやれることが増えたと思います。