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三因制宜(さんいんせいぎ) その4

2017.07.19

ここまでの話。

三因制宜その1

三因制宜その2

三因制宜その3

 

今回は”因人制宜(いんじんせいぎ)”について。

因人ですから、治療を行うのに”人”を大事にしているということ。

少しわかりにくいと思うので、補足します。

例えば、西洋医学では腰痛と診断されたら痛み止めや湿布。

風邪だと抗生物質や咳止め。

このように症状や病名に対して対処法(薬)が決まっていますよね。

ですが、東洋医学では異なります。

「どんな人が腰痛・風邪になったのか。」

これが大切になります。

老人の腰痛と青年の腰痛。

小児の風邪と妊婦の風邪。

老人は体力がないし、小児は病の発展も活発で早い。

このように、”どんな人が”かがとても大切になるわけです。

それによって鍼灸で治療する経穴(ツボ)や注意するところが異なってくるわけです。

鍼灸治療では”時・地・人”の三因を考慮して治療をしていることが少しわかったと思います。

これを理解し、意識しておこなった時に「オーダーメイドの治療」になるわけです。

三因制宜については終わり。