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現代から伝統医学をどうみるか。

2018.08.13

先日こんな記事を読みました!

 

中世欧州の医学は迷信だったのか、データマイニングが明かす真実

 

詳しくは記事を読んでいただきたいのですが、伝統医学を見直すのはいいですね!

「…使用していた薬物のほとんどが、プラセボや迷信として片付けられてきました」

とありますが、この片付けかたはあまりにも雑と感じるのは私だけでしょうか。(苦笑)

日本の伝統医学である東洋医学や漢方にも上記のような認識の人がいるので残念です。

(もちろん、そのようにしか感じさせてしまった伝統医学にも非はあると思いますよ!)

 

記事にあるように、中世欧州の治療薬は現代医学と照らし合わせて効果が期待できる成分があったようです。

また、中世欧州の治療薬の成分から新たに効果が期待できる成分を発掘できるかもしれないそうです。

この研究で大きな成果がでるといいですね!

 

では、東洋医学や漢方はどうでしょう。

こちらも、現代西洋医学・現代科学の立場から漢方の成分を調べて…という試みはしています。

大変いい試みですが、私はこれでは東洋医学の半分も活かせていないと思います。

なぜ、そう思うかというと「身体や病気に対する考え方」が現代西洋医学と大きく異なるからです。

 

15世紀の中世欧州の医学も占星術等の影響が残っていたと言われています。

現代西洋医学の立場でのみ、効果の有無を考えるのは一方的です。

1000年前の人間の身体と、現代の人間の身体は大きく構造は変わっていなハズです。

昔の人に効果があった伝統医学を一方的な立場でのみ評価するのではなく、各々の価値観に立って冷静に判断する。

そんな意識が、消費者である患者さんには必要だと思いますし、医療従事者こそ必要だと思います。