少し前の話ですが、電通の社員が過労、長時間労働により自殺をしました。
このような事件があると聞かれる意見に…
『自殺するぐらいなら辞めればいいのに』
そう考える人は多いと思います。
自殺をするぐらいなら辞める。
判断力がなくなって、選択できない状況になっていたと考えられます。
このような状態を心理学の概念で『学習性無力感』と言います。
長期間、その状況が続くと逃げ出す努力すら行わなくなる現象です。
私はこの話を聞いた時に、医療現場でも起きていると思いました。
ある病気・症状に悩む。
そして、様々な病院に行き・色々な薬を飲む。
最初は沢山の抵抗をしているけど、それが報われない、何も変わらない。
そうなってしまった時にどこか諦めてしまう。
この薬を飲んで、何となくごまかしながら生活をする。
選択をする気力を失った…学習性無力と言えると思います。
そんな人にこそ、東洋医学・鍼灸医学を試してほしい。
無力になってしまう一歩前の人にこそ、意味がある。
西洋医学一辺倒の日本に、希望を失ってしまいそうな人。
そんな人こそ、何か変わるかもしれない。
難病・リウマチ・つわり・アトピー…etc
鍼灸は何か力になれるかもしれません。