
ここまでの話。
前回は暴雨を起こす台風の勢力が強くなあるには、温かい海水で出来た水蒸気が必要といった話でした。
台風に関わらず、スコールが起こるには海水が温められ、水蒸気が必要です。
ですから、暴雨を起こすには一定の温かさが必要というわけです。
では、今回は東洋医学の立場で考えてみましょう。
私は気象のことは詳しくなく、こっちの知識からの理解が先でした!
「暴雨を起こす」
これを身体でいうなら”大量の水を動かす”と言い換えられ、身体の生理現象でいうと”汗”や”尿”になります。
浮腫みが酷い、腎不全や心不全で尿が出にくい。
そんな時は、発汗や排尿で身体の余分な水を排出しないといけません。
漢方薬で排尿を促すことで有名な薬に「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬があります。
この漢方の中には、
沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)
の5つの生薬が入っています。
この中で最初の4つ、沢瀉、猪苓、蒼朮、茯苓は水を動かす作用があります。
ですが、桂皮だけは異なり温める作用があります。
水を動かす作用と身体を温める作用。
これが合わさった時に、排尿が促されるのです。
私は気象のことは詳しくなく、こっちの知識からの理解が先でした!
水を動かすには、温めることも大切。
これとっても大切なんです。
自然界の暴雨が起きるメカニズムに”温かさ”が必要だったように、
身体の排尿を促すメカニズムにも”温かさ”必要なのです。
梅雨にはシトシトとした雨。
夏季にはドシャ降りの雨。
この違いは”温かさ”であり、人間の身体も同じなんです。
さて、暴雨と東洋医学として説明できたでしょうか。
かなり無理がある感じもしますが、終わり。