
ここまでの話。
今回は舌の色について。
舌の色は基本的に赤。
この赤から色が薄くなると淡泊舌(たんぱくぜつ)といい身体が冷え傾向。
かえって、赤みが強くなっていくと、紅舌(こうぜつ)といい身体が熱傾向。
簡単に説明すると、舌の色だけでこのように言えます。
東洋医学では冷えているか、熱しているかを
寒熱(かんねつ)といいますが、この判断は極めて重要。
そして、意外と寒熱をすっきり判断するのが難しいです。
ですから、
「舌が赤みが薄い。身体の冷えを意味するから温めるぞ!」
とはなりません。
当院が重要視する問診や他の体表観察の情報と照らし合せてから判断します。
そんなに簡単には判断できないってことです。
人の身体はそう単純ではありません。