
前回のお話
前回は”戦略と戦術”についての説明と、鍼灸治療において重要だという話をしました。
今期は鍼灸治療において、具体的に”戦略”は何なのか。
鍼灸治療で病を総合的視点で考えるのは”八鋼”という考え方がそれに当てはまります。
八鋼とは八つの網で病の特徴・位置・情勢などを捉える方法。
敵兵がどんな武器を持っているのか。
どの位置にいるのか。
兵の量は強さはどれぐらいなのか。
それをこの八鋼で計ることができます。
ですから、鍼灸治療をするにあたってそれがわからずに鍼を刺すなんて…。
広大な大地に、目をつぶって、ミサイルを飛ばすのに等しいこと。
たまたま当たるかもしれませんが、それって継続的に安定的にできるのか?
私には非常に難しいとしか思えません。
鍼灸治療に限らず、先生がその病気に対して”戦略”を持って治療しているか。
そこに注意していれば、いい先生かどうかを見極められます。
鍼灸治療においても、”戦略”は非常に大切です。
次回は鍼灸治療における戦術について。