ここまでの話
前回は治療のお話をしました。
上下のアンバランスが起きている状態を治す。
その時、同時に上下に手を加えてバランスを取ろうとすると失敗することがあります。
例えるなら「ながら作業」です。
一度に色々なことをしようとすると、身体は情報過多になり集中できません。
鍼灸で治療をする時も同じ。
身体は変化が起こる小さなきっかけを与えるだけで、自らバランスを取ろうとするのです。
そもそも、更年期障害はみなさんがなるわけではありません。
ですが、年齢的な衰えはみんな平等です。
西洋医学の考えに沿って考えても、ホルモンの分泌は同じように減少してきます。
同じように減少しているのに、症状が酷い人と、あまりでない人がいます。
そこに治るヒントがあると私は考えています。
身体は自然にバランスを取る。(自己治癒能力)
ホルモンが少なくなったなら、それに合わせて身体を調節しようとする。
その調節がうまくいかない時に更年期障害の症状がでると考えられます。
調節のうまくいかない原因は千差万別。
それを見つけて、小さなきっかけを与えれば身体はよくなろうとするのです。